大学教員,科学と教育と音楽について語る

大学教員(気象予報士)でありギター弾きのワタシが,天気に科学に教育に音楽に,日々思う雑感を語ります。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

地層と化石から地球の歴史を読み解く

地層と聞いてみなさんはどんなことをイメージしますか。きれいな縞模様の崖とか。例えば,以下の写真のような感じ。 このような地層の縞模様はどうしてできるのか,よく考えてみると不思議です。地層の縞模様の一つ一つを詳しく観察すると,同じような色や大…

星座が季節を通して動いて見えるわけ

夜空に輝く星座を観察していると時間とともに見える位置が変化していることに気付きます。ある時に南の方に見えていたのに数時間後には西の方に動いたように見える。これは星そのものが動いているのではなく,地球が自転をしていて,その自転する地球にのっ…

季節の変化が生じるわけ

日本には春,夏,秋,冬の四季があり,それぞれの季節特有の食べ物や行事,スポーツなどがあります。大学教員の私は,桜を見ると新学期,そして新入生が思い出されます。そんな新入生たちがそろそろ大学生活に慣れてきたかな,と思っていたらジメジメした天…

基本的な問題を落とすと命取りになる

毎年,地学の講義をしている中で必ず取り扱う用語の一つに「反時計回り」というのがあります。地球は1日1回自転をしています。地球を北極の真上から見た時に,反時計回り,つまり時計の針が進む方向と反対の方向に回転をしています。 反時計回りとは,時計の…

私が地学,そして気象学の研究を志したわけ

私は現在,大学で主に地学に関する講義を担当しております。地学の内容を幅広く全般的に含んだ講義をしておりますが,自分自身の専門は気象学です。大学院の気象分科を受験するにあたり,気象学の科目だけでなく地質学などの色々な科目も選択する必要があっ…